episode20大魔神
今までの私のブログを読んでくださった方は、私の妻のことをどう思っていらっしゃるんでしょう。
しょっちゅう怒っている恐い女性って感じなんでしょうか。
実は、妻は普段、すごくケラケラ笑い、仕草も可愛かったりするんです。
もしかすると、ぶりっ子(死語かもしれませんが…)かって思うほどです。
私が周囲の人に、妻のことを恐いって言ってるせいか、友人が初めて妻に会うといつも「優しそうな女性じゃないですか!」って言います。
でも妻はそれを計算でやってるわけじゃないんです。
どちらも本当の姿です…。
多分、本能のままと言うか…
腹が立ったらただ怒るって言うか…
それも中途半端ではない怒りというか…。
何かで怒りの導火線に火が付くと、もう大変です。
どうも怒りの導火線は、馬鹿にしてるとか、なめてるとかがキーワードのようです。
そんなことあるわけないのに、そう妄想して顔を真っ赤にしているようです。
大映映画の「大魔神」ってご存知でしょうか。
すごく昔の特撮映画です。
大魔神は普段、単なる巨大な石像なんですが、善人が悪人に虐められると怒って動き出しやっつけるって映画です。
大魔神は、平和な時はのぺっとした埴輪のような顔ですが、怒った時には腕を顔の前で交差します。
その途端、のぺっとした顔が一瞬にして般若のように真っ赤で、怒りに満ちた恐ろしい顔に変化します。
妻はちょうどそんな感じです。
一瞬で顔が真っ赤になり、ぶりっ子のかけらもなくなります。
そうなってしまうと大変です。
いくら話しても返事もしなくなります。
自室に閉じこもってしまうので、いつも私が二階まで上がっていき謝ります。
そう、謝るのはいつも私からです…。
妄想で怒っているのにです…。
怒っていると口もきいてくれませんから、
まず話を聞いてもらうことから始めなくてはいけません。
話を聞いてもらうようになるまでおよそ2時間ほど。
そして、返事をしてくれるようになるまであと1時間。
打ち解けてくれるようになるまであと1時間。
最低でも4時間はみておかなくてはなりません。
妻の怒りが収まると、私はもうヘトヘトです。
疲労困憊の状態でまた仕事をしなくてはいけません。
仕事をしていると、今度は機嫌が良くなった妻が私の部屋に入ってきて、色々話しかけてきます。
でもそこで邪険にすると、今までの苦労が水の泡なので、ニコニコしながら話さなくてはいけません。
仕事しなくちゃいけないのに…。
今度、大魔神が出現するのはいつでしょうか…。
それを考えるとハラハラ、ドキドキしてしまいます。
こんなスリリングな毎日はそう味わえるものではありません…。
でも…
いつも私をドキドキさせてくれる…
こんな妻のことが大好きです。。。