episode26指導
妻はほとんど料理をすることがありません。
昔はたま~~~に作ることもありましたが、今ではほぼ全て私任せです。
買い物はもちろん私です。
それに加えて、家の掃除や庭の掃除もほぼ私の担当となっています。
またこの春からは新たに町内会の役員までする羽目になっています。
私は身体が幾つあっても足りません…。
そんな忙しい私に対して、妻は常に指導をしてくれます。
こんな具合にです。
妻は料理をすることはほぼありませんが、コーヒーを入れるカップなどは自分で洗っています。
それは今までコーヒーを飲んでいたカップで、今度はお茶などの違う飲み物を飲むためです。
なので、洗うといってもせいぜい軽くすすぐ程度のことです…。
その際、どうしても手が濡れてしまうので、台所のタオルで手を拭いていた時のことです。
たまたま、その時にタオルが臭かったようなのです。
タオルは長く使うとどうしても雑菌が繁殖して臭い匂いがしてきます。
そこまで気が回りませんでした。
「もう! タオルちゃんと交換してよね!」
「すごく臭いじゃない!」
「あなた、鼻が悪いの?!」
そして…
「私がやらないと何もできないんだから!!」と言いながらタオルを交換します。
また食後に洗い物をして仕事に取り掛かった頃、妻が二階から降りてきて、台所に立つと…
「もう! 流しの所がビショビショじゃない!」
「洗い物終わったらちゃんと拭いてよね!」
「何回言ったらわかるの!」と言いながら拭きます。
他にも、朝食後に食器を洗う際、先に水切りの中の食器を片付けてから洗うこと。
トイレのタオルは定期的に交換すること。
などなど…チェック項目がいっぱいあります。
以前、あまりにもやることが多くて文句を言ったことがありました。
ですが妻に一蹴されてしまいました。
「あなたは一階で仕事をしてるんだから、一階はあなたの担当!」
「私は二階で仕事をしてるから、二階は私が担当するわよ!」
「ちゃんと分担するんだから文句ないでしょ!!」
と言われ、その時は納得できたように思いました。
ですが…
落ち着いて考えると、二階には妻の部屋と私の寝室しかありません…。
おそらく、何もすることは無いように思うのですが…。
こんな妻の厳しい指導のおかげでしょうか。
最近は怒られる回数も少なくなってきました。
ですが妻曰く、まだまだだそうです…。
でも…
いつも私がすることをチェックし、落ち度がないか探してくれる…
こんな妻のことが大好きです。。。