episode41バスタオル
妻は髪が多く、しかも硬い髪ですので、風呂上りにドライヤーで乾かすのも大変です。
私は短髪ですのでタオルドライだけで終わってしまいます。
そんな妻が少し前、バスタオルが古くなってきたからとネット通販でまとめて購入しました。
購入したバスタオルは二種類で、ちょっと高めの値段のものと手ごろな値段のものでした。
届いたバスタオルはやはり値段なりで、お手頃価格のものはタオルの厚みが薄く、こりゃあすぐに傷んでしまうだろうって感じのものでした。
一方価格が高めの方はやはり生地も厚みがあり、しっかりしています。
これなら長く使えるだろうって思えるものでした。
我が家では、バスタオルは浴室のすぐ近くの棚に畳んで積むようにしています。
そして上から順に使っていくようルールが決められています。
要するに、妻が「上から使ってよね」と言ったってことです…。
バスタオルをまとめて購入したので、棚にあった古いバスタオルは捨て、全て新しいものに交換しました。
つまり二種類のバスタオルを同じ棚に積み上げたってことです。
バスタオルを新しくしてからすぐのタイミングで二人とも忙しくなってしまい、洗濯に時間を割けないようになってしまいました。
私が風呂に入る時に見ると、多めに購入してあったバスタオルも残り二枚です。
明日は何としても洗濯しなくちゃって思いながら風呂に入ったことを覚えています。
風呂から上がった私は妻が決めたルールに従って、積んである上のバスタオルを使いました。
そして二階で仕事をしている妻に「あがったよ、お風呂入ってね」と声を掛けました。
妻はすぐに風呂に入ったようでした。
私が風呂上がりの冷たいお茶を飲みながら一階の和室で仕事をしていると、妻が風呂から上がってきたようです。
しばらくすると、頭にバスタオルをターバンのように巻き付けた妻がいきなり和室に入ってきました。
「ちょっと! なにこれ?」
って怒っています。
風呂上がりで、なおかつ怒っているため、いつもよりもっと顔を真っ赤にしています。
私は妻が怒っている意味が分からず「なに? どうしたの?」って聞くと
「バスタオル、分厚い方を使ったでしょ?!」
「私は髪を乾かすのが大変だから分厚い方を使いたいの!」
「あなたは薄いバスタオルで十分でしょ?!」
私は別に分厚い方を使いたかったわけではありません。
妻の決めたルールに従って、上から使っただけです。
正直なところ、どんなバスタオルだったかも覚えていません。
見ると、妻が頭に巻いているバスタオルは薄いものです。
ルール通りにしたことを主張しようとすると…
「今度から、ぶ厚い方は私に使わせてよね!」
「あなたは薄い方ね!」というと、和室の扉をピシャッと閉めました。
という風に、一瞬でルールが変わりました…。
いつもこんな風にルールは一瞬で変わります…。
ルールって、厳しいんですね・・・。
でも…
バスタオルが古くなるとちゃんと買い替えてくれる…
こんな妻のことが大好きです。。。