episode34天使のエキス
このブログを読んでくださっている方は、妻はいつも機嫌が悪く、常に顔を真っ赤にしていると思われるかもしれません。
だいたいはそうなのですが…
まれに機嫌がいい時もあるんです。
そんな時は食後に飲むコーヒーを淹れてくれたり、スイーツを出してくれたりします。
もちろん、食事を作ってくれるわけではありませんし、コーヒー豆やスイーツは私が買ってきて冷蔵庫にしまったものです。
ですが妻にコーヒーを淹れてもらったり、スイーツを用意してもらうって、やっぱりうれしいものですね。
思わずニコニコしてしまいます。
特にデザート付のコーヒーはうれしいです。
妻がスイーツを用意する時、いつも気になることがあります。
それは大きめサイズのケーキなどを買ってきて、カットして食べる場合です。
カットしたケーキを皿にのせる時、食べる時用に用意したフォークを使って皿に載せます。
当然フォークにはケーキの生クリームが付いてしまいます。
私用に用意したフォークを使って皿に載せるのなら、クリームが付いたフォークもそのまま皿に置くと思いますよね。
妻は違います。
フォークに付いたクリームをペロッと舐め取ってしまうんです。
私は思わず「あ~!」
「そんなぁ、舐めなくてもいいのに!」
って言ってしまいます。
だって美味しいフワフワの生クリームがいっぱい付いてるんですから…。
すると…
「何よ!」
「ケーキ切ってお皿に入れてあげたのに!」
「このフォークには天使のエキスが付いているのよ!!」
とやや怒りながら言います。
いや…フォークを舐めたことが嫌なんじゃなくて…
生クリームを食べたかったんだけど…って思うんですが、要するに妻はフォークを舐めたことを喜べって言っているわけです。
そう言われると「うわぁ…天使のエキスかぁ…」と言わざるを得ません。
フォークの生クリームから話題をすり替えられてしまっているのですが、「天使のエキス」なんて発想は私には思いつきませんでした。
ある時、私がケーキを切って、妻用に用意したフォークで皿に載せたことがありました。
フォークにはやはりフワフワの生クリームがたっぷり…。
妻の行為が頭にあった私は思わずそれを舐めてしまい、一言「天使のエキス…」って…。
すると…
「私のケーキなのに何てことするのよ!!」
「単に生クリームを食べたかっただけでしょ?!」
「あなたが天使なわけないでしょ!!」
と真っ赤な顔で怒られました…。
でも…
「天使のエキス」って言えば私が引き下がると読んでいる…
こんな妻のことが大好きです。。。